広告 R関数の使い方辞典

as_tbl_graph 関数の使い方

2023年10月28日

as_tbl_graph 関数は、tidygraph パッケージの一部で、R言語においてさまざまなデータ形式を 'tbl_graph' オブジェクトに変換するために使用されます。tbl_graph は、ネットワークデータを 'tidy' 形式で扱うための特別なデータ構造です。これにより、dplyrtidyr などの tidyverse パッケージと一緒にネットワークデータを容易に操作できます。

as_tbl_graph の基本的な使用方法を以下に示します。

tidygraph パッケージのインストールとロード

もしまだインストールしていない場合、まず tidygraph パッケージをインストールします。

install.packages("tidygraph")

そして、パッケージをロードします。

library(tidygraph)

as_tbl_graph の使用

as_tbl_graph 関数を使用して、様々なデータソース(例えば、データフレーム、igraph のグラフオブジェクト、辺リストなど)を tbl_graph オブジェクトに変換できます。

例1: igraph オブジェクトから tbl_graph オブジェクトへ

library(igraph)

# サンプル igraph グラフを作成
g <- make_ring(10)


# tbl_graph オブジェクトに変換
tbl_g <- as_tbl_graph(g)

例2: データフレームから tbl_graph オブジェクトへ

ノードとエッジのデータフレームから tbl_graph オブジェクトを作成することもできます。

# エッジデータフレームの例
edges <- data.frame(from = c("A", "B", "C"), to = c("B", "C", "A"))


# ノードデータフレームの例(オプショナル)
nodes <- data.frame(name = c("A", "B", "C"))


# tbl_graph オブジェクトに変換
tbl_g <- as_tbl_graph(edges, directed = FALSE) # directed = TRUE に設定すると有向グラフになる

as_tbl_graph を使用すると、ネットワークデータを tidyverse の機能を使って操作しやすくなります。これにより、データの整形、変換、要約などが容易になり、ggraph と組み合わせてネットワークの可視化を行うことができます。

-R関数の使い方辞典