R言語はデータ分析や統計計算に広く使用されるプログラミング言語です。初心者にとって、for
文、if
文、while
文の理解はプログラミングの基礎を学ぶ上で非常に重要です。ここでは、これらの基本的な制御構造について説明します。
for文の書き方
for
文は、指定された回数だけコードブロックを繰り返し実行するために使用されます。R言語でのfor
文の構文は以下の通りです
for (変数 in シーケンス) {
# 実行するコード
}
例:1から5までの数を印刷する
for (i in 1:5) {
print(i)
}
このコードは、1から5までの数値を順に出力しますので、次のような結果になります。
if文の書き方
if
文は、指定された条件が真(true)であるかどうかを評価し、条件が真の場合にのみコードブロックを実行します。else
やelse if
を用いて、複数の条件を評価することもできます。
if (条件) {
# 条件が真の場合に実行するコード
} else if (別の条件) {
# 別の条件が真の場合に実行するコード
} else {
# どの条件も真でない場合に実行するコード
}
例:数値が正、負、またはゼロかを判断する
x <- -5
if (x > 0) {
print("正")
} else if (x < 0) {
print("負")
} else {
print("ゼロ")
}
このコードは、x
が負のため次のように「負」と出力されます。
while文の書き方
while
文は、指定された条件が真の間、コードブロックを繰り返し実行します。条件が偽(false)になると、ループは停止します。
while (条件) {
# 実行するコード
}
例:変数の値が10未満の間、インクリメントする
x <- 0
while (x < 10) {
x <- x + 1
}
print(x)
このコードは、x
の値が10未満である間、x
に1を加え続けます。ループが終了すると、x
の値は10になります。
これらの制御構造は、R言語でのプログラミングにおいて非常に基本的かつ重要です。for
文、if
文、while
文を理解し、適切に使いこなせるようになると、より複雑なプログラムやデータ分析タスクを効率的に実行することができます。