広告 散布図

Rによる散布図の描き方(変数の大きさをグラフに反映させる方法)

2023年11月4日

R言語でggplot2パッケージを使用して、変数の値を色や大きさにマッピングした散布図を作成する方法を説明します。まず、ggplot2パッケージが必要ですので、インストールされていない場合はインストールしてください。

#ggplot2のインストール
install.packages("ggplot2") 
library(ggplot2)

データの準備: mtcarsデータセットを使用

mtcarsデータセットはRに組み込まれているサンプルデータです。

mtcarsデータセットの中身を見るには次のようにmtcarsと入力し、実行すると現れます。

mtcars

すると次の様に表示されます。データセットの中身はこのようになっています。

散布図の作成

このデータセットを使って、車の重量(wt)と燃費(mpg)の関係を散布図で表し、各車のシリンダー数(cyl)を色で、馬力(hp)を点の大きさで表します。

ggplot(mtcars, aes(x = wt, y = mpg, color = factor(cyl), size = hp)) +
geom_point() +
labs(color = "Cylinders", size = "Horse Power") +
theme_minimal() +
ggtitle("Car Weight vs. Mileage: Colored by Cylinders and Sized by Horse Power") +
theme(
axis.title.x = element_text(size=16), # X軸ラベルのフォントサイズ
axis.title.y = element_text(size=16), # Y軸ラベルのフォントサイズ
axis.text.x = element_text(size=12, family="Helvetica", face="bold"), # X軸数値のフォント
axis.text.y = element_text(size=12, family="Helvetica", face="bold") # Y軸数値のフォント
)

ggplot部分の解説

  • ggplot(mtcars, aes(x = wt, y = mpg, color = factor(cyl), size = hp)): ggplot関数でmtcarsデータセットを使用し、aes(aesthetic mappings)でwt(重量)をx軸に、mpg(燃費)をy軸に設定。color = factor(cyl)でシリンダー数を色で表し、size = hpで馬力を点の大きさで表します。
  • geom_point(): 点をプロットするための関数です。
  • labs(color = "Cylinders", size = "Horse Power"): 色とサイズの凡例のラベルを「Cylinders」と「Horse Power」に設定します。
  • theme_minimal(): グラフのテーマをシンプルなデザインに設定します。
  • ggtitle("Car Weight vs. Mileage: Colored by Cylinders and Sized by Horse Power"): グラフのタイトルを設定します。

theme部分の解説

  • axis.title.x = element_text(size=16): X軸のタイトルのフォントサイズを16に設定します。
  • axis.title.y = element_text(size=16): Y軸のタイトルのフォントサイズを16に設定します。
  • axis.text.x = element_text(size=12, family="Helvetica", face="bold"): X軸のテキスト(数値)のフォントサイズを12、フォントファミリーをHelvetica、スタイルを太字に設定します。
  • axis.text.y = element_text(size=12, family="Helvetica", face="bold"): Y軸のテキスト(数値)のフォントサイズを12、フォントファミリーをHelvetica、スタイルを太字に設定します。

これらの設定により、散布図の見た目がより読みやすく、プロフェッショナルな外観になります。フォントサイズやフォントファミリーの変更は、グラフの情報をより明確に伝えるために重要です。

散布図の出力

以上のスクリプトを実行すると次のような散布図が得られます。

シリンダー数に基づいて色を自分で指定したい場合

シリンダー数(cyl)に基づいて色を自分で指定したい場合、ggplot2scale_color_manual関数を使用して、特定の色を各シリンダー数に割り当てることができます。以下にその方法を示します。

シリンダー数に基づく色の手動設定

まず、mtcarsデータセットのcyl(シリンダー数)列に含まれるユニークな値を確認します。mtcarsデータセットには、通常4, 6, 8のシリンダー数があります。

次に、これらのシリンダー数ごとに色を指定します。

ggplot(mtcars, aes(x = wt, y = mpg, color = factor(cyl), size = hp)) +

geom_point() +
scale_color_manual(values = c("4" = "black", "6" = "yellow", "8" = "purple")) +
labs(color = "Cylinders", size = "Horse Power") +
theme_minimal() +
ggtitle("Car Weight vs. Mileage: Colored by Cylinders and Sized by Horse Power") +
theme(
axis.title.x = element_text(size=16),
axis.title.y = element_text(size=16),
axis.text.x = element_text(size=12, family="Helvetica", face="bold"),
axis.text.y = element_text(size=12, family="Helvetica", face="bold")
)

スクリプトを実行すると次のような散布図が得られます。色が変わっていますね。

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